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2024年7月23日、パレスチナ各派閥を招いて北京に開かれた会議に参加した代表者ら。中国共産党外交部門トップの王毅政治局員兼外相(前列中央)も参加し、「調停役」をアピールした=中国外務省のホームページから

 パレスチナ自治区の自治政府主流派ファタハや、イスラム組織ハマスなど各派閥が話し合う会議が北京で21~23日に開かれ、「分裂を終わらせる」とする「北京宣言」に合意した。中東での仲介外交を展開する中国は、調停役としての存在感を高めたい考えだ。

 中国国営中央テレビなどが伝えた。会議にはファタハとハマスを含む14組織を招き、閉幕式には中国共産党外交部門トップの王毅(ワンイー)政治局員兼外相も参加した。署名された北京宣言は、「分裂を終わらせ、パレスチナの団結を強める」とした。

 中国外務省の毛寧副報道局長は23日の会見で、会議ではパレスチナ独立国家の建国に向けて各派による臨時政府を設け、ガザ地区再建を始めることや、選挙の準備をすることに同意したと紹介した。実現へのタイムスケジュールも設けるという。

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